塗膜抵抗測定

塗膜抵抗測定とデジタル塗膜抵抗測定器

 塗膜抵抗測定の目的は、新設埋設管については完工時に定められた基準値を満足しているか、又、既設埋設管については塗覆装の健全性を確認するために行う。

1.測定要領

 1.1 電位降下法

    電位降下法による塗膜抵抗の測定概要図を図-1 に示す。

 

図-1 塗膜抵抗測定概要図

 

   図-1 に示すように、測定点において通電電流測定回路と管対地電位測定回路を設けて同時測定を行う。

       バッテリー等により通電電極から通電し、通電電流をON-OFFした時の管対地電位変化を測定する。

   管対地電位測定は原則として、調査対象路線の両端末付近で行う。

      測定結果から塗膜抵抗値の計算を行い、基準値以上あることを確認後、計算結果を規定の書式にまとめて

  提出する。

 

 1.2 デジタル塗膜抵抗測定器(オメガくん)による方法

    デジタル塗膜抵抗測定器(オメガくん)は専門知識が無くても誰でもが簡単に塗膜抵抗測定が出来るように

      製作されている。原理は前項同様電位降下法である。 測定概要図を図-2 に示す。

 

図-2 デジタル塗膜抵抗測定器(オメガくん)の測定概要図

 

         図-2 に示すように、埋設管ターミナルからのリード線、 飽和硫酸銅電極からのリード線、通電電極から  

        のリード線をオメガくんの端子へそれぞれ接続する。

         オメガくんの開始ボタンを押すと所定の通電後、塗膜抵抗値を表示する。

 

         測定したデータは自動的にUSBメモリーに保存する。報告書にはデータをプリントアウトし提出する。

          (図-3 参照)

 

 

 

 

図-3 計測結果

 

2. 塗膜抵抗計算

    塗膜抵抗は次式により求める。

         

      ω= (ΔE/i )× π×D×L  ・・・  (1)

    ここに

         ω : 塗膜抵抗         (Ω-m2)

        ΔE: 分極値     2780 (mV)

         i : 通電電流 0.001677  (mA)

         D : 管の外径   0.1143  (m)

         L : 管の延長距離 23.4 (m)

    よって(1)式より、

     ω=(2780/0.001677)×π×0.1143×23.4

       = 13929120 = 13.9   (MΩ-m2)

                

 

3. デジタル塗膜抵抗測定器(オメガくん)の特徴

  (1)塗膜抵抗測定を誰でもが簡単にできる。

  (2)測定データはUSBメモリーに保存しパソコンでデータをプリントアウトし提出できる。

  (3)操作が簡単で小型・軽量なので配管工事中の日常管理に使用できる。

  (4)従来機器よりも内部インピーダンスが大きいので精度が向上している。

 

                                              以上